2019年1月1日火曜日

アメリカで銀行口座をつくるのはどのバンクがおすすめ?

アメリカでおすすめの銀行口座は,日本同様ネットバンク一択で年利2%以上が標準です.”online bank best”でgoogle検索するといろいろみつかりますが,自分はAlly Bankを使用しています.この記事ではAlly Bankの使用経験を記載し,そのメリットについて解説します.

1.一番の魅力は高預金金利
2.口座維持手数料が無料
3.日本からの送金の受け取り手数料が無料
4.自社ATMはないが,他社のATM使用時の優遇制度がある
5.Bank of Americaとの比較
6.まとめ

アメリカの銀行口座-Ally Bank
Debit card of Ally Bank

1.一番の魅力は高預金金利

2019年1月の時点での預金金利は
Interest Checking Account(当座預金)で0.10%,
Online Saving Account (普通預金)で2.00%,
High Yield CD 12-Month (1年定期)で2.75%,
High Yield CD 5-Year (5年定期)で3.10% となります.
ちなみに,半年とか3年定期の商品もありますので詳細はAlly Bankのサイトでご確認ください.

普通預金金利が2.00%ですのでこれだけでもメインバンクとしての十分な価値があります.Ally Bankの隠れた魅力として,Certificate of Deposit(CD)の中途解約に対するペナルティーが良心的という点が挙げられます.

2年定期以下は60日分の金利が,
2年定期超,3年定期以下は90日分の金利が,
3年定期超,4年定期以下は120日分の金利が,
4年定期以上は150日分の金利が,ペナルティーとして差し引かれます.
Ally Bank_Early Withdrawal Penalty
中途解約の際に生じるペナルティ

では,中途解約のペナルティー覚悟で長期CDを組んだ方が結局は特をするのではないかという疑問が生じます.下のグラフを見てください.
Ally Bank total yielded interests
獲得できる金利の推移

5年定期,普通預金,1年定期を5年間繰り返した場合に得られる金利をグラフで比較しています.7ヶ月の時点までは普通預金口座のゲインが最も高いですが,8ヶ月の時点で1年定期に逆転され以後28ヶ月(2年4ヶ月)の時点まで首位をキープします.一方5年定期は5ヶ月分の金利ペナルティーを少しずつ挽回し,14ヶ月の時点でやっと2位に浮上します.29ヶ月(2年5ヶ月)の時点で5年定期が初めて1位になり,36ヶ月時点に一瞬1年定期に逆転されますが,それ以外は首位をキープすることになります.3年以上運用するのであれば5年定期がベストです.リーズナブルなペナルティー設定です.

1年定期の反復または5年定期がローリスク長期運用先として最優秀候補ではないでしょうか.

2.口座維持手数料が無料

アメリカでは一定額に満たない預金口座に対して口座維持手数料が徴収されるのが一般的です.日本ではない概念ですね.ところが,Ally Bankは口座を維持するためにお金がかかりません.

3.日本からの送金の受け取り手数料が無料

国際送金を受け取った際にBank of Americaは$16の手数料が差し引かれた上で振り込まれます.一方,Ally Bankは送金した金額がそのまま口座に振り込まれます.

4.自社ATMはないが,他社のATM使用時の優遇制度がある

自社ATMはありませんが,Allpoint ATMという全米に55,000ある手数料無料のATMサービスにAllyも加入しています.薬局やガスステーション,Walgreens内のショップ内にそのATMが設置されていることが多く,夜でも使用できるATMもあります.

さらに,Allpoint ATM以外のATMを使用した際にチャージされた手数料合計10ドルまでは,のちにAllyから還元されます.

デビットカードで買い物をする際に,リクエストをすればレジで100ドル程度まで手数料無料で現金を下すことができるキャッシュバックというサービスがありますので,ATMがなくても手数料なしで現金を下ろす手段があります.これはAllyに限らず全てのデビットカードでできることです.

アメリカでは日本以上にクレジットカード利用が普及しておりますので,food standや小売店で小額の買い物をする以外は現金を使用することはほとんどありません.

私がネットバンクのなかでAlly Bankを選んだ理由は,開設した2017年1月当時はセブンイレブンのATMが無料だったことです.しかし,2018年に無料ではなくなる改悪がありました.


5.Bank of Americaとの比較

比較として私が渡米直後につくったBank of America(BofA)の口座を紹介します.
アメリカの銀行口座-Bank of America
Debit card of Bank of America

BofAの金利は1年定期預金0.05%,5年定期預金1.00%とAllyと比較して半分から3分の1しか金利が得られません.

Allyは無料でしたが,BofAの口座維持手数料は,
当座預金でひと月$12.00($1,500の残金を維持することで無料),
普通預金でひと月$8.00($500の残金を維持することで無料)です.

Allyは無料でしたが,BofAは海外送金を受け取る際は$16の手数料がかかります.

BofAの自社ATMは24時間使用可能であり,手数料無料で利用できます.
Allyは$10までバックされますが,BofAカードで他社ATM利用時の手数料に対するキャッシュバックはありません.


6.まとめ

アメリカ最強の銀行口座はネットバンクです.

私が持っているネットバンクとしてAlly Bankの例をご紹介させていただきました.

日本の超低金利を考えると帰国後もAllyの口座を維持したいところですが,残念ながら非居住者の維持は認められていないようです.

0 件のコメント:

コメントを投稿