2019年1月17日木曜日

アメリカで安く宿泊する方法

北米で安く宿泊する方法は,Hostel (Dormitory) または,Airbnbです.他人がいる部屋で寝たくない,2人以上で個室に宿泊したい,駐車場が必要だといった旅行者に対してはAirbnbが優れていますが,シングル旅行ならどちらも甲乙つけがたいですので好みで選んでください.

さて,アメリカのホテルには日本でいうビジネスホテルのようなシングルベッドがひとつ設置されている部屋がなく,ツインやダブルに宿泊することになりますのでひとり旅行の際は割高になってしまいます.アメリカ人は体が大きいののでひとりでもダブルサイズに寝る需要が高いからでしょうか.自費で旅行していて宿泊費を抑えたい客にはここでお話しする他の選択肢があるので,ホテル側にとってはシングルの部屋を用意する収益上のメリットがないというのも理由になっていると思います.

1. Hostel (Dormitory)の利点と欠点
2. Airbnbの利点と欠点
3. 少し高くても良いのでホテルにカップルで宿泊したい人へ
4. 番外編|車中泊,キャンピングカーホテル,夜行バス
5. まとめ

アメリカで安く宿泊する手段 

1. Hostel (Dormitory) の利点と欠点

Hostel (dormitory)とは2段ベットが2-3台入っている部屋のうち,1つのベッドが自分に割り当てられてそこで寝る万国共通の形式で,男女別々ではないのが多数派です.トイレ,シャワーはたいてい部屋の外にあり共同利用スタイルです.日本はカプセルホテル,漫画喫茶,格安民宿,ラブホテルなど多彩なラインナップがありますが,米国にはそのようなバリエーションはありません.外出中は貴重品をスーツケースに入れて鍵をしたりしなかったりしますが,結局スーツケースごと盗まれたら同じことなので,パスポートは時々持ち歩くようにしています.新品のスーツケースを持ってきて頑丈な鍵をかけて高価そうな服を来ていると目立つので,盗難に合いやすいと思います.

Hostelの利点は,

  • 受付があるので24時間チェックイン/アウトが可能なところが多い 
  • ダウンタウンの立地が良いところにかつ安く泊まれる 
  • 他の宿泊者との交流があり,自分/相手が望めばハングアウトできる 
  • 時間がある時は暇な人をみつけて英語の練習になる 
  • Wifi普及率がAirbnbより高め傾向でかつ高速 
  • 朝食やコーヒー無料などのサービスがある 
  • 予約がなくても当日飛び込みで泊まれる(事前ネット予約した方が安いですが) 
  • にぎやかなので孤独感がなく,旅行の良い思い出になる 

Hostelの欠点は,

  • 集団生活でストレスを感じる人はやめましょう 
  • 受付だけでなく同室者との英語での挨拶は必須です 
  • カップルでの旅行には割と適しませんよね 
  • 若者がうるさくしているとイライラする人はやめましょう
  • 直前割引がない

Hostelを探すウェブサイトでおすすめはHostelworldです.Airbnbやホテル予約のサイト(PricelineOrbitzBooking.comHotels.comAgodaなど)にもHostelが掲載されています.

2. Airbnbの利点と欠点

Airbnbとは個人間での宿泊施設の貸し借りを仲介するオンラインサービスです.一般の人が誰でも簡単にホスト/ゲストになることができます.ダウンタウンの方が地方よりも参入者が多いため競争が激しくなる傾向があり,結果,買い手市場になってAirbnbの方が安いことが多いです(例えばNYC, Bostonで1泊$20-30から見つけることができます).Hostelは駅近にあることが多い一方で,Airbnbはやや離れている場合もありますが,昨今はUber/Liftがあるので立地のディスアドバンテージが小さくなってきたと思います.

Airbnbはフロント受付があるわけではないので,予定のチェックイン時刻が変更になったり,深夜に到着する際にホストへご迷惑をかけてしまうことがありました.しかし,ダイヤル式鍵ボックスを導入しているホストが最近増えてきて,予約後に教えてもらったナンバーを使うことでホスト立会いがなくともチェックイン/アウトができるところが増えてきております.深夜に到着した他人の家に入るのは最初勇気がいりましたが,翌朝に初めて顔を合わせるという状況に慣れました.

Airbnbの利点は,

  • Hostelより$5-10安い
  • プライベートが保たれ,他人と一緒の部屋で寝たり着替えたりしないくて良い
  • ホスト宅の敷地,または家の前のストリートに駐車できる可能性が高い
  • カップルで旅行する際はこちらが優位,急遽宿泊者が増えるのもたぶん可
  • 直前,または当日にダンピングされやすくgood dealが得られる
  • 長期割引があるので,渡米直後に家を決めるまでの一時ステイとして最適

Airbnbの欠点は,

  • 全ての物件が24時間チェックイン/アウトできるわけではない
  • ホストとの電話/メール/テキストのやりとりが煩わしい
  • (義務ではないですが) 宿泊後のレビュー記載が煩わしい
  • Wifi普及率が少し下がる
  • 鍵がうまく使えなかったり,ロックボックスが壊れることがある
  • チェックアウト後のスーツケース預かりは期待しない方が良い

3. 少し高くても良いのでホテルにカップルで宿泊したい人へ

Hostelでもプライバートな部屋がある場合がありますし,また,Airbnbでもentire spaceを貸し出していてホストは別の物件に居住している場合もありますので探してみてください.

ここからは,HostelとAibnb以外で宿泊施設を探す方法を紹介します.


Google Mapsで予約仲介サイトの比較するのが一番便利

ホテル予約仲介サイトの大手サイトとしてはExpediaやBooking.com,Hotels.comが挙げられます.新たに参入してきたPriceline, Orbitz, Agodaなどのサイトは大手との競争に勝つためにより安い値段設定にある傾向にあります.一度に全てのサイトを調べるのは大変めんどうなので,私はまずGoogle Mapsで宿泊したい場所に移動してから検索窓にhotelとタイプして検索し,仲介サイトの比較をするようにしています.なお,モーテルも仲介サイトの検索結果に出てきますよ.

仲介サイトのtemporalなクーポンがないかネット検索する

Google検索をすると,時々仲介サイトで使える15-20%offのクーポンをゲットすることができます.お忘れのないように.

ホテル公式サイトでのダイレクト契約の価格をチェックする

仲介サイトから予約を入れた方が割引とポイントが得られて総合的に良い場合と,そのホテルの公式サイトでダイレクトで契約をした方が良い場合の比率はだいたい半々です.必ず比較しましょうね.

宿泊価格は常に変動する

宿泊価格は常に変動しています.一般的にキャンセル料が高くなる2-3週間前に予約を手放す人が一定数いますので,この時期に一時的に下落します.次に直前になってもあき部屋が多い場合にも価格は下がります.
キャンセル料無料のホテルもありますので,保険として予約してキープしておき,直前の投げ売り価格をねらうといった方針もありです.Hotels Tonightという直前予約に特化したサイトもありますのでチェックしてみてください.


4. 番外編|車中泊,キャンピングカーホテル,夜行バス

車中泊

日本人の皆さんは,最も安い旅行といえば思いつくのが車中泊旅行ですよね.アメリカでは車中泊をしている人は基本的に見かけません.ホームレスの抑止などの観点から,車中泊することは認められていないようです.しかし,高速道路のrest areaやservice areaの駐車場ではよくトラックの運転手が寝ています.「眠気を感じて運転を継続するのが危険と判断したので仮眠を取っています」といえばオッケーだと思います.高速から降りてすぐ,インターチェンジ近くにあるスタンドや,レストランの駐車場で寝ている人もよく見かけます.

キャンピングカーホテル

キャンピングカーを敷地に駐めて宿泊施設として貸し出していることもあります.Airbnbでマンハッタンの公道に路上駐車したキャンピングカーが貸し出されているのをみつけたことがありました.法的にオッケーなのかどうか気になりますけどね.

夜行バス

Grayhound, Megabusが長距離バスの上位2社です.バスの中でWifiが使えたり,トイレがあるので快適に移動できますが,完全に横になることはできませんので疲れはとれないかもしれません.移動料金も飛行機より安く,宿泊費も浮かせることができて,起床したら目的地についてますから便利だと思いますよ.

空港泊

格安旅行,バックパッカーの常識です.今も昔も変わらず支持されている宿泊方法です.寝るだけならいいのですが,空港内で飲食をしようとすると高くついてしまうので事前に購入して持ち込みましょう.

5. まとめ

アメリカの特に大都市では宿泊料金は日本と比べると高く,特に学会開催期間はホテルにシングルで1泊して$200以上かかります.

HostelとAirbnbは個人でアメリカを旅行する際に宿泊する方法としておすすめです.


Photo by Nik Lanús on Unsplash

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