2019年2月10日日曜日

国民年金前納割引制度について

あなたは米国在住中に日本の年金をどうしていますか?もちろん,義務もありませんし払わないという選択肢もそれはそれでありだと思います.私は,国民年金前納制度を使って2年前納をすることで15,750円(総額の4%)の節約をしています.
  • 前納をすると割引制度がある
  • そもそも年金を払うか,払わないか
  • 私が年金を払っている理由
  • まとめ

Japan National Pension System
在米中の日本の年金支払いについて


















前納をすると割引制度がある

在米中も日本の年金を払うという決断をした場合には,月々払いではなくまとめて前納することをおすすめします.ある程度の期間前払いすることで割引があり,6ヶ月前納で1.13%,1年前納で2.10%,2年前納だと4.00%(2年間で15,750円の節約)の割引が得られます.渡米前に社会保険庁にいき手続きを済ませましょう.もし,在米期間が延長になった場合は国際電話一本で追加前納をすることができます.

そもそも年金を払うか,払わないか

在米中の日本の年金への対応は,

  1. 一生年金を無視し続け,老後の資金は自分で責任を持つ
  2. 在米中だけは未払いとし,多少の給付額の減額を受容する
  3. 日本に帰国後,後納する
  4. 在米中も律儀に年金を納め続ける

このなかからどれかを選ぶことになります.

1. 一生年金を無視し続け,老後の資金は自分で責任を持つ

日本の年金制度は積み立て方式ではなく,賦課方式です.そのため,現在年金を払っている人は,人口構造高齢化の蓋然性を考慮すると,将来受け取ることができる総額が元本割れすることはご存知だと思います.それであるならば,ご自身でしっかり貯蓄して国家には頼らないという戦略も十分納得できます.未納を選択している人は35%にも登ると報告されており,共済と厚生年金に分類される人を除外すると,決して少数派ではなくなってきました.

2. 在米中だけは未払いとし,多少の給付額減額を受容する

上記同様,どうせ結局元本割れしてしまう国が主催する(いわば)資産運用システムに今後税金が投入されるもしくは持続的なインフレ誘導により元本が保証されるという期待はできないため,在米中は未払いとして,多少の給付額面減額は受け入れるというのも合理的です.

3. 日本に帰国後,後納する

5年から10年程度まで,年金は後納できる制度があるようです.これにより給付額面の減額が避けられます.後納の場合には,割引制度はありません.ですが,40万円近い金額を前納して4%の節約を得るよりは,2年間で自力で4%の資産運用(1年間だと2%なので,米国債運用なんかが堅いでしょう)をするという考えもまた合理的です.

4. 在米中も律儀に年金を納め続ける

私はこれを選択しましたが,本当にこの選択でよかったのか自分でも疑問をもちながら収めております.ですが,普通に月々払いを選択してしまった場合や,資産運用もせずに後納するよりは明らかにお得です.

私が年金を払っている理由

まず,この記事では必ずしも私のとっている方法,年金に対する捉え方がベストであると主張する意図はありません.

繰り返しになりますが,ほぼ必ず額面割れすることは覚悟しています.生涯に支払う総額は約800万円です.

日本の年金800万円の支払いは,資産分散の一部であって,今後の予期せぬ事態に対する緩衝材,さらにはある意味保険サービスであると捉えています.

例えば,自分の消極的な資産運用がインフレ率についていけなかった場合,精神/身体的な問題により自己管理能力がままならなくなってしまった場合にバックアップが得られます.もし,身体に不自由がおきた際は障害基礎年金にすがりたいです.


まとめ

年金には前納することで割引サービスがありますので,使ってみるとお得ですよ.
詳細は日本年金機構のページをご覧ください.

2019年2月9日土曜日

アメリカおすすめインターネットプロバイダー契約

アメリカで日本と同じスピードのインターネットを大手プロバイダーで契約しようとすると寡占状態のために3倍もの月額金額がかかります.私はDSL Extreamというマイナープロバーダーで,1年契約縛りではありますが,月々$33という格安料金で,下り3Mbpsの契約をしていました.

1. おすすめプロバイダー
2. インターネットは寡占のために高額
3. 実測スピードを知るには
4. 日本とアメリカではネットの速度表示が違う
5. 各地域で利用できる,2流だけど良心的な格安プロバイダーを検索する
6. モデムは自分で用意する
7. [番外編]携帯電話のテザリングだけで我慢する
8. まとめ


internet provider USA
アメリカでのインターネット契約


1. おすすめプロバイダー

おすすめプロバイダーとして特定の企業を指名することはできませんが,大手ではない企業を選んでください.私はDSL Extreamを使いそれなりに節約できました.各自お住いの地域で,例えば”internet provider cheap”などのワードでググって比較してください.

2. アメリカのインターネットは寡占状態のため高額

アメリカではインターネットプロバイダーが寡占状態にあり,安く提供する中小企業が興ってもすぐに大企業に買収されてしまいます.そのため,ヨーロッパや日本の3倍の価格設定になってしまっております.インターネットを発明した国であるにも関わらず,それをより安価で,そして多くの国民の手に届けることができていない現況に対しては複雑な気持ちになりますが,そうなってしまっております.そのため,最近では一部の地域でGoogleがプロバーダー業界に参入を開始するに至っております.

平均的な契約スピードは290Mbpsで,月$50-60が平均支払額であるといわれております.

日本ではDSLと光回線の値段差が小さかったので,光回線の契約で下り最大1GBなどといったプランの契約をしておりました.価格comで最安プロバイダーを探し,かつキャッシュバックや初年度割引などを駆使し,さらに割引終了後に乗り換えを繰り返して,結局月々¥2500-3000でした.


3. インターネットのスピードの実測方法

Googleで”internet speed”と検索すると, Measurement Lab (M-Lab)が提供する速度測定サービスにより下り(Download)と上り(Upload)の実測をすることができます.

internet speed_Measurement Lab (M-Lab)
インターネットの速度測定


4. 日本とアメリカではネットの速度表示が違う

日本のプロバイダー契約時の表示は最大速度表示ですから,実際は3-4分の1のスピードしかでていませんでした.一方,アメリカでは契約したバイト数が平均してでています.ですので,例えば日本で契約する下り最大100Mbpsというプランと同等のパフォーマンスが出せるのは,アメリカでのDownload 30Mbpsとなります.YouTubeに動画をUploadする人以外は上り速度は特に気にする必要ないかと思います.

最低最安の下り1Mbpsプランを契約したところ,通常のWeb site表示の遅延が気になりました.ところが,3MbpsのプランではNetflixの映画や1080pでのYouTube再生がストレスなく再生可能となりました.日本で例えば光回線1GBなどの契約をしていた方は,3Mbpsのプランなど大丈夫だろうかと不安になるでしょうが,パソコン1台によるHD動画ストリーミング再生には意外にも必要十分でした.


5. 各地域で利用できる,2流だけど良心的な格安プロバイダーを検索しましょう

まず,大手プロバイダーは避けましょう.
2018年末のデータによると契約者数ランキング1-4位は以下の順になっています(Wikipedia掲載情報).
Xfinity (Comcast)
Spectrum
Verison
AT&T

大手プロバイダーは安くサービスを提供しているプロバイダーをネットでいちいち探すのが煩わしいと思う人に$10-20/month割高で提供するというビジネスモデルです.大手でも中小でも結局,電話ごしに英語でトラブルシュートをしたり,問い合わせをしなければならないのは変わりません.知名度が高いイコール広告費が消費者に課されるの法則が当てはまらない商品やサービスはありませんよ.


6. モデムは自分で用意する

インターネット契約を進めていって最後の最後の契約画面で,モデムレンタル料や,工事手数料などが上乗せされるのをインフォームドされるというのはよくあります.めんどくさくなって,もういいやといって契約を完了してしまいたくなりますよね.

でも,少なくともモデムはAmazonかeBayで買いましょう.2-3ヶ月もすれば元が取れますよ.

ここで注意になるのが,プロバイダーによって使うケーブルタイプが異なる点です.日本では全てDSL回線を使ってインターネットに接続してました.だが一方で,アメリカでは,DSL回線を使うプロバイダーが多数派ですが,Spectrumなどはテレビと同じ回線を使うことになります(コードも日本でいうテレビのアンテナ線のようなものを使う).コードが違えばモデムもそれに応じたものを用意する必要があります.適応モデムはプロバイダーのHPで公開されている場合もありますし,ない場合は自分で問い合わせましょう.最初の1-2ヶ月はレンタルし,以後返却して,オンラインショップで同商品を購入してもいいかもしれません.


7. [番外編]携帯電話のテザリングだけで我慢する

高解像度の動画を見ることさえ我慢すれば,完全に有線をカットするという選択肢をとる人もいます.職場やカフェ,ショッピングモールなどに行けば,一時的に容量の多いファイルのDLやアップデートをすることはできます.自宅でHD動画の視聴をみないで良いなら携帯電話のプランを$20程度増額することで,テザリング(Hotspot)が月10GB程度使えるようになりますので,これだけでも悪くはありません.

8. まとめ

渡米してすぐは,Xfinity,Spectrum,Verison,AT&Tしか知らなかったので,私もこの中から選び,結果Spectrumを1年使いました.ですが,突然$10値上がりするとの通知が郵送できましたので,格安プロバイダーに変更するにいたりました.解約時に割引を提示されて引き止められるとの噂を聞いたので若干期待していましたが,私の場合はあっさり解約に至りました.

携帯電話同様,知名度が高い大手通信企業は,日本もアメリカも,消費者が広告費を負担しなければなりません.その結果,月々$10-20高い料金を払い,そして年間では$100以上の損失に繋がります.

私は1年契約のDSL Extremeを満期解約しました.しかし,基本的にアメリカでは大抵の契約は,前払いした年度契約の途中解約に対し,多少のペナルティーはあったとしても,リターンをしてくれます.途中解約の際にも必ず交渉し,使っていない期間の返還交渉をしましょう.

2019年2月2日土曜日

アメリカでもテレビ契約は必要ない

アメリカでも日本と同様に,テレビは必ずしも必要ではないです.あっても良いかもしれませんが,1ヶ月$30–40も払う費用対効果が感じられないですし,そもそも見たいものがありますか?犯罪や事故のニュース見ることにあなたはこれまでどれだけの総時間を費やしましたか?そしてそれがあなたの人生にどれだけの影響を与えていますか?テレビをみることに純粋に興味があり,ワクワクしますか?子供達がテレビよりも夢中になってYouTubeを見るのはなぜですか?大人が作成した子供向けの既存の番組や絵本が子供とっておもしろいことは少なく,それより,あなたが子供の時には大人の世界を早く知りたいという一心で背伸びをしながら情報を貪欲に摂取し,多くのことを学びませんでしたか?テレビからシルバー民主主義の思想を感じませんか?

インターネット契約と一緒にテレビも申し込んだ方がいいのか

インターネットは必須なインフラですが,テレビも同時に申し込んだ方がいいのかどうか迷っているひともいると思います.

私は日本にいた時もテレビを持っていませんでしたし,3年前にアメリカに来てからも持っていません.もしパートナーや子供がいたならば,例えば団欒の際にあった方が良いかもしれませんので,みなさんは一度契約して必要の有無を試してみられるといいかもしれません.


アメリカでのテレビ離れ

さて,アメリカでは日本より早くにテレビ離れが進んでおります.2017年の統計時点で,3.3億人の人口を数えたアメリカのテレビ契約者数は9,400万件に減少したと報告されています.これまで3度,アメリカ人の友人宅に行きましたが,一度もテレビ契約をしている家を見たことはありません.また,現在住んでいるシェアハウスでもテレビ契約はしていません.

テレビ契約はしていませんが,テレビのモニターはリビングにあります.Chromecastを用いてスマートホンやラップトップに無線接続してNetflixの映画やyoutubeの動画を見たり,アメフトやホッケーの試合も生中継サイトをPCからテレビに転送して時々見ています.私が使用したことがないので詳細はわかりませんが,KODIという無料のオープンソースメディアプレイヤーアプリケーションを使っている友人もいます.

現在,真実を知ることができる効率のよいメディアは,テレビでも新聞でもなくSNSをはじめとしたインターネットの中にあるというのが,世界の常識です.受動的なメディアではなく自分から情報をさがし,かつ,発信者の意図を理解した上で利用するのがスマートです.


月々の購読料や定期支払いの削減が節約のキモ

一度契約をすると解約するまでずるずると支払いを続けてしまい,年間では結構な金額を払ってしまうことになります.忙しくてあまりテレビを見る時間がありませんでしたと後で言っても払い戻しを受けることはできません.

日本のニュースを見るために利用しているサイト/ストリーミングサービス

アメリカ在住中に日本のニュースを知る必要性があるのは,政治,経済,災害情報だと思っています.時々日本語で放映されている日本のニュースをみると,理由なくふと安心するという効果もありますよね.日本にいる時から,そして米国留学中も利用していておすすめなのは以下の2つです.

NetTV - News on the Web

動画ニュースを日本語で連続再生しています.

NHK World

日本のニュースを英語で放送しています.受信料の支払いは発生しません.

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アメリカで車の保険を10%節約する方法

車両管理局(DMV)に認可されたディフェンシブドライビングコースを修了して危険予測の知識を身につけることで,事故率の軽減に役立つだけではなく,多くの州で受講済みドライバーに対して10%前後の保険料割引というインセンティブが与えられています.
defensive driving discount saving
ディフェンシブドライビング受講で得られる割引率

オンラインコースの受講料金は$20 – $30で,ドライビングスクールで講義($40 – $100)を受けるより割安で楽に受講できるので,オンラインコースがおすすめです.

オンラインコースの所要時間は約6時間で,自宅で受講可能です.

一度受講したら,以後3年間有効です.

アメリカの自動車保険の平均は$1,400と言われております.コースを受講することで1年未満で十二分に受講料金のもとがとれる計算になります.3年間ですと$420の割引が得られる計算です.

特に渡米したばかりで,かつ,州の運転免許証を取得したての日本人はより多くの保険料を支払うことになりますので,この割引で得られる金額が大きくなります.

アメリカの39の州がこの保険料割引を採用しております.
ニューメキシコ,アーカンサス,デラウェア,ミネソタでは10%を超える割引が得られますが,カリフォルニア,ニュージャージー,オハイオでは5%しか割引にならないようです.残念なことにノースカロライナ,ハワイ,マサチューセッツ,ミシガン,バーモントでは割引がありません.
defensive driving certificate
ディフェンシブドライビング修了証明書

コースを修了しますと郵送でこのような修了証明書を受け取るができ,現在契約中の自動車保険会社のウェブから申請,または電話で受講終了を伝えることで,即時に割引が適応開始となります.6ヶ月や1年分前払いしていた場合は差額が還元されます.